読書スピード2倍!『先読み・後読み』で効率化する読書術
「本を読むのに時間がかかりすぎる」「長い本は途中で挫折してしまう」――そんな悩みを抱えている人は多いですよね。特に大学生や社会人になると、ビジネス書・専門書・論文などの“読むべき本”が増える一方、じっくり読むだけの時間がなかなか取れない現状があります。
そこで本記事では、読書スピードを実質2倍にアップさせるためのテクニックとして、「先読み・後読み」と呼ばれる方法を紹介します。これは有名な読書家や勉強法の専門家も推奨している読書スタイルで、本を頭から順番に読むよりも効率が良いのが特徴です。私自身、大学時代は分厚い専門書に何度も挫折していましたが、この“先読み・後読み”を取り入れたところ、読みこなせる本の量が飛躍的に増えました。
加えて、読み終わった後にどのように情報をアウトプット・メモするかなどの具体的なコツや、読書へのモチベーションを維持する方法、リアルな体験談も盛り込みますので、ぜひ参考にしてください!
H2-1.“先読み・後読み”とは?
(1) ざっくりした定義
- 先読み: 本文を全部読む前に、まず目次や章構成・見出しなどをざっとチェックし、大まかな内容を把握する。さらに導入部やまとめ部分を軽く流し読みして「何が書かれているのか」を先に知るアプローチ。
- 後読み: 前段で全体像をつかんだ上で、“自分が特に興味を持つ章・セクション”だけを重点的に深く読む。その後、改めて必要に応じて前後の文脈を補完しながら仕上げ読みをする。
体験談:最初に導入&まとめを読む衝撃
私が大学2年生のころ、経済学の講義で『近代経済学の基礎』という300ページ超の専門書を課されました。文字がびっしりで挫折しそうになりましたが、先輩が「最初に目次と巻末のまとめを見て、全体の流れをつかんでから読み始めると良いよ」とアドバイス。そのとおりにしたら、“何について書いてあるか”が冒頭でざっくり理解できるため、読み進めるモチベーションが上がり、最終的には思ったよりスムーズに読み通せました。
(2) この方法のメリット
- 読む目的が明確になる
- 先に内容のアウトラインを把握することで「この章は自分に重要」「ここは流し読みでOK」など判断しやすい。
- 挫折しにくい
- 多くの人は頭から順番に読んで、途中で重たい記述にぶつかると飽きてやめてしまう。先読みで結論を知っておくと「結局この本が言いたいこと」を意識しながら読み進めるため、ゴールが見える。
- 速読・熟読の切り分け
- 先読みの段階では高速にページをめくり、“必要そうな箇所”だけ後読みで熟読すれば、時間短縮につながる。
H2-2.先読みのメリットと具体的ステップ
(1) 先読みの具体的手順
- 目次・章タイトル・サブタイトル をパラパラと確認
- 各章の冒頭とまとめ部分 を短時間でざっと読む
- 「この本で得たい知識」「この章は重要そう」 といったポイントをメモする
体験談:5分で本の概略をつかむ
私は就活期に『経済ニュースの読み方』という新書を手に取りました。まず目次を見て「為替政策」「日銀の金融緩和」「財政赤字」などの章タイトルを確認し、結論部分にサッと目を通すと、「あ、結局この本は“日本の政策決定プロセスをイメージできるようになろう”という意図だな」と分かりました。すると読み進める際、「この章は自分の志望業界には関係薄いから軽めに」「この章の考察はESに使えそうだからじっくり」と要領よく区別できました。
(2) 読む前に「自分のゴール」を設定
- 「この本から何を得たいのか?」を箇条書きでもいいので明確にする
- 例)「TOEICの点数アップにつながる勉強法だけ知りたい」「マーケティングの基礎理論をざっくり把握したい」など
(3) 流し読みテクニック
- ページ全体をザーッと眺め、太字や見出し、図表だけ追う
- 大事そうなキーワードを見つけたら付箋やマーカーを軽く入れておき、後読みで詳しくチェック
H2-3.後読みのポイント:狙った章・内容を深く味わう
(1) 興味ある章に集中投下
- 「先読み」で把握した結果、優先度高と感じる章は時間をしっかり取り、他の章は軽く流す
- メリハリをつけることで、重要箇所の理解度が深まる
具体例
- STEP1: 先読みしたら全10章のうち、3章は興味薄、2章はまあまあ、5章は絶対に読んでおきたい部分
- STEP2: 5章を熟読(1時間~2時間かける)
- STEP3: 2章は30分程度で流し読み
- STEP4: 3章は見出しだけ読んで終わり
(2) 自分の意見・要約を同時に書く
- 深く読む章については、本の要旨を自分の言葉でノートやメモアプリにまとめる
- 「なるほど、著者は○○という主張をしている」「自分は△△という点に共感した」など、所感も書いておく
体験談:考えながら読む習慣
私が4年生でゼミ論文執筆をしていたとき、『社会心理学の基礎』という専門書の「人間の動機づけ」章だけを重点的に深読みしました。その際、ノートに「著者は“人は短期的報酬を優先しがち”と述べているが、私は自分の経験上、環境要因が大きいのでは?」とメモしておくと、後でゼミ発表のスライドを作る時に、自分の意見や事例がスムーズに紐づけられました。
(3) 仕上げとして全体像を再確認
- 必要に応じて、後読みが終わったらパラパラと全体を再度流す
- 「抜けがないか?」「序文で述べられていた目的と一致するか?」を軽くチェック
H2-4.実際の読書スケジュール例
(1) 1冊30分読破チャレンジ
ビジネス書や新書など、一般的な実用書の場合は以下のような工程で進めると良いです。
- 5分:先読み
- 目次・章末まとめなどを把握して、本全体のストーリーをイメージ
- 20分:重要章の後読み
- 興味度・必要性が高い章だけ深く読む
- マーカーやメモを取りながら理解を深める
- 5分:振り返り&メモ
- 読んだ内容を自分なりにまとめて、印象に残った箇所や学んだことを整理
体験談:就活中に10冊を一気に読んだ
私は就活において「業界研究・面接対策で読むべきビジネス書」をリストアップし、1日1冊ペースでこの30分読破チャレンジを実践しました。もちろん、その後さらに興味がある本は2時間かけて丁寧に読み直す場合もありましたが、最初の30分で大枠とキーポイントを把握しておくと、「どれから先に読み込めばいいか」優先順位を決められたので効率が大幅に向上。就活のGD・面接時にも「○○という書籍ではこう書かれていました」と具体例を挙げやすくなりました。
(2) 専門書の場合
- 先読み時間をやや多めに(10~15分)取って、論文構成や難易度を確認
- **後読みでは、各章で「自分の研究に役立つ部分」**を重点的に読む
- 合わない部分はスパッと飛ばす勇気も大事
体験談:ある大学生の読書効率アップ
ここで、私の友人Bさんの実例を紹介します。Bさんは読書が苦手で、「文庫本1冊読むのに1週間」かかるタイプでした。
- 先読み・後読みを試し始めたきっかけ
- 大学の課題でビジネス書を5冊まとめて要約しないといけない時期に「このままだと終わらない!」と焦った。
- 具体的なやり方
- 先に目次&導入&結論をチェック→「結局この本が主張したいこと」を推測し、大事そうな章だけじっくり読む方式
- 結果
- 今までより倍以上のペースで読み進められ、「5冊を2週間」で要約を仕上げ、レポート提出に間に合った。
- 「ちゃんと内容が頭に入っているか不安だったが、要点を抑えてメモするクセがついたので、むしろ理解度は高まった気がする」と本人談。
Bさんいわく、「最初は“先に結末を見るなんてネタバレっぽい…”と抵抗があったが、実際にやってみると読書への苦手意識が薄れて楽しくなった」とのこと。**“ネタバレ”ではなく“読書の設計図を先に見る”**感覚、と言っていました。
H2-まとめ・次に読む記事
読書スピードを2倍にするうえで、「先読み・後読み」の考え方は非常に有効です。特に時間が限られた大学生や社会人にとっては、すべてを精読しなくても大事な部分を効果的に吸収できるというメリットがあります。
- 先読み: 目次・章末などを利用し、全体像をサッと把握
- 後読み: 自分に必要な章・興味ある部分を重点的に熟読
- 短時間でおいしい部分をゲット→余裕があれば全体を補完
ぜひ、今日から新しい本を手に取る際に試してみてください。慣れると、本を読み始めてから最初の5分間で「読む価値がどのくらいあるか」見極められるようになり、読書ライフが格段に充実します。
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「全部読まなくちゃ」というプレッシャーを減らして、もっと自由に本の世界を楽しみましょう。